夏祭りみどころマップ

今年の『夏祭りみどころマップ』です。引き合わせの時間や場所が書かれています。
お祭り見物の参考にして下さい

昨年までの『みどころマップ』には、飯能市文化財保護審議委員の小槻先生が書いた
祗園囃子・底抜け屋台についての説明文が載っていました。とてもわかりやすいので、転載します。

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・飯能地区の祗園囃子
 飯能夏祭りで披露される祗園囃子は、原則として笛×1、締付太鼓×2、大太鼓×1、摺り鉦×1の五人一組で演奏する江戸囃子の一種です。特に大太鼓は、胴周りが2尺(直径約60センチ)近い大きなものを使用します。かつて入間市域(野田、高倉、新久など)より伝わったといわれ、飯能地区では三丁目や原町などが戦前から、他の町内は昭和20年代前半から底抜け屋台を建造して祗園囃子を始めました。
 曲目は、町内廻りなど屋台が巡行中に演奏するチャンチャリーコ、昇殿崩し、ノーエ節や、流しといったゆっくりした賑やかな曲(道中囃子)と、門付けや引き合わせのときに屋台が立ち止まって奏される激しいリズムのシャンギリという曲に大別されます。特にシャンギリは威勢の良い大太鼓の響きが印象的で、邪気を払い福を呼ぶものといわれています。

・飯能地区の底抜け屋台
 各町内所有の屋台は、簡素な木枠の上に6本の柱を立て、市松模様の油障子を朝顔の花のように上部が開いた形で飾った屋根を載せた構造をしています。この屋台の最大の特徴は、床板が張られていないことです。そのため囃子方は屋台内側に立って、歩きながら演奏します。現在は土台の下に車輪が取り付けられ、綱で曳行していますが、本来は屋台の四隅から延びた取っ手で担いだそうです。
 この珍しい構造の底抜け屋台は、古く江戸時代に行われていた天下祭(神田明神祭礼、山王権現祭礼)に起源を発するといわれ、江戸文化の名残りを遠く飯能の地で現在に伝える、貴重な民俗文化財です。  (平成22年7月吉日)

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