破風と同じく漆の塗りあがった台座を取り付けました。
山車小屋の中での写真なので見にくいかもしれません。
気付く人もいると思いますが、3月の組み立て作業時の写真よりも位置が低いです。
https://shinwakai2.com/wp3000/?p=978
この形式の山車は本来、一本柱の伸縮?ができないため、現在の飯能の道路事情では
曳き回しができません。
そこで今回の復原修理にあたっては一工夫して、2段階に高さを変えられるようにしました。
この写真は低い状態です。
言葉だけで説明するのはすごく難しいのですが・・・
後輪のすぐ上あたりから2本の添柱がたち、その間に一本柱が立ちます。
この山車は床上に一本柱を立てるための回転軸があるので、添柱の最下部と
一本柱の最下部が5~60センチ空いています。
そこで、柱をいったん立ち上げた後に回転軸を抜き、ストンと落すことで
60センチくらい低くする という工夫です。
お祭りの時に実際に見てもらえるとわかりやすいと思います。
本来の形とは違うので賛否両論あるかもしれませんが、せっかく復原した
山車を多くの人に見ていただくために考えました。
それでも、江戸型の山車のように頻繁に上げたり下げたりするのは大変なので、
お祭りのどの場面で上げるか等これから検討していきます。